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『ロボコップ』(''RoboCop'')は、ジョゼ・パジーリャ監督による2014年のアメリカ合衆国のSFアクション映画である。1987年に公開されたアメリカ合衆国のSFアクション映画『ロボコップ』のリメイクかつリブートで、通算では4作目である。タイトルロールはジョエル・キナマンが演じる。 2005年にスクリーン・ジェムズにより初めてリメイクが発表されたが中止となった。その後MGMにより企画が進められ、ダーレン・アロノフスキーが監督、が脚本に起用され、2010年公開が予定された。その後度重なる製作延期の末、2011年にパジーリャが新たに契約を交わした。2012年3月、MGMは2013年8月公開を発表したが、後に2014年2月に変更された。主要キャストは2012年3月から7月頃に決定した。主要撮影は2012年9月にカナダのトロント、バンクーバー、ハミルトン、さらにアメリカ合衆国のデトロイトで行われた。 == あらすじ == 2028年。デトロイトに本拠を置く巨大企業『オムニコープ社』は軍事用ロボットを海外で採用させ莫大な利益を得ていたが、アメリカ本国では販路拡大を阻まれ、苦戦を強いられていた。原因は、ヒューバート・ドレイファス議員が発案した、ロボット配備を規制する『ドレイファス法』と、それを支持する多くの議員。何より、心を持たず命の尊さを解さないロボットに人間の生殺を任せることに、世論の根強い反発があるためであった。国内にも販路を拡げたいオムニコープは、パット・ノヴァック司会のTV番組等を利用して世論誘導に努めるが、なかなか上手くいかない。この状況を打破すべく、CEOのレイモンド・セラーズはサイボーグ技術の権威であるデネット・ノートン博士に協力を求め、『ロボコップ』計画を立ち上げる。機械のボディに人間の頭脳を融合させた『ロボコップ』を造り出し、警官として活躍させることで、心無きゆえに嫌われてきたロボットを「人々に愛される」製品に変えようというのであった。 被験者として選ばれたのはアレックス・マーフィ刑事。彼は相棒のジャック・ルイス刑事と共に武器の密輸組織の内偵を進めていたが、汚職刑事のタレ込みから組織の仕掛けた爆弾によって極度の重傷を負っていた。彼の妻クララの同意を得たノートン博士は、アレックスの脳・心臓・肺以外を機械に改造し、ロボコップとして蘇らせる。当初は変わり果てた自分の姿に絶望し死を望むアレックスだったが、妻と息子のために生きろというノートン博士の説得を受け、ロボコップとしての活動に同意するのだった。しかし、性能テストを開始して早々にロボコップは問題を露呈。情報経路が複雑な上に感情ゆえの迷いを持つロボコップは、通常のロボットより遥かに判断が遅く、社の求める性能を満たせない。そのうえ、過去の犯罪データベースをインストールされた際に自身の殺害未遂事件の幻覚を見てしまい、システムエラーを引き起こしてしまう。ノートン博士ら技術陣は火器管制プログラムを強化しドーパミンの分泌を制御するなどして性能アップに努めるが、その結果アレックスは感情を抑制され、妻や子供、ルイスを見ても機械的な対応しか出来ない文字通りのロボットと化してしまう。 完成したロボコップは期待通りの性能を発揮。お披露目の場で指名手配犯を逮捕したのを皮切りに次々と凶悪犯を捕らえ、市民から熱烈な支持を得ていく。世論は徐々にドレイファス法の撤廃へと傾き、事態はセラーズの思惑通りに推移するように見えたが、捜査の最中にロボコップ=アレックスがクララと再会した事から変化が起こり始める。アレックスの脳内でドーパミンが復活し、抑えられていた感情が蘇る。自らの意思でプログラムを書き換えたアレックスは独自の捜査を推し進め、かつて自分を殺そうとした武器密輸組織を駆逐、遂には警察内部の汚職をも暴き出すに至った。 ロボコップが人々の喝采を浴びる状況とは裏腹に、頭を抱えるオムニコープ重役たち。そもそもロボコップは反ドレイファス法の広告塔に過ぎず、ロボットの販売が自由化された後に持て余すことになることは自明。ましてプログラムの制御を離れ、社に都合の悪い汚職まで暴きかねなくなった今、彼はもはや邪魔者でしかない。セラーズはロボコップを停止させ、彼の家族ともども闇に葬る策を講じ始める。間一髪、ノートン博士の助けでラボを脱出したアレックスは、家族を守るためオムニコープに決死の反攻を開始。それぞれの思惑を巻き込み、事態はオムニ本社ビルの死闘へとなだれ込んでいく。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロボコップ (2014年の映画)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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